2011年2月21日月曜日

スペインの三大祭り(バレンシアの火祭り 編)

暦の上ではもう春ですね。スペインでは春の訪れと共にお祭りのシーズンがスタートします。その中でもスペインの三大祭りの「火祭り」、「春祭り」、「牛追い祭り」はテレビでも放映され、たくさんの人々が小さな街に押し寄せます

◎2011年の三大祭り日程

1. バレンシアの火祭り(ラス・ファジャス=Las Fallas)
3月12日(土)~19日(土)

2. セビージャの春祭り(ラ・フェリア=La Feria)
5月3日(火)~5月8日(日)

3. パンプローナの牛追い祭り(サン・フェルミン=San Fermín)
7月7日(木)~7月14日(木)


今日はこれらの三大祭りのうち、バレンシアの火祭りをご紹介します。
3月19日のサン・ホセの日に最終日を迎えるこの祭りは、サン・ホセの火祭りとも呼ばれ、高さ1メートルから20メートル以上にまで達する巨大なFalla(ファッジャ)と呼ばれるモニュメントが街中に設置されます。

ファッジャは、大小さまざま、色とりどりですが、すべて厚紙や木材、ポリウレタンなどの燃やすことのできる素材で出来ています。19日の夜に燃やされるまでバレンシアの広場やメインストリートなどで一般に公開されます。

サン・ホセの火祭りはバレンシアの住民の1年間の情熱の集大成です。これらの傑作を見るために毎年たくさんの人々が街を訪れます。バレンシアの誇りともいえるこのファッジャは修行を積んだ職人たちの手によって造られます。

Fotos cedidas por Agencia Valenciana del Turisme (www.comunitatvalenciana.com)
【写真】木の骨組みの上にカートンととポリウレタンを重ねてつくる張り子人形(ファジャ)。

Fotos cedidas por Agencia Valenciana del Turisme (www.comunitatvalenciana.com) 
 【写真】 鮮やかな色合がバレンシアの青い空に映えてきれいですね。

 ファッジャを構成する一つ一つの人形はNinot(二ノッ)と呼ばれ、最も素晴らしいNinotが毎年コンクールで選出されます。一般部門から一つ、子供部門から一つ選出されたNinotはバレンシア火祭り美術館に展示されており、そこでは18世紀半ばから続くこのお祭りの歴史とモニュメントの変遷を見ることが出来ます。
Fotos cedidas por Agencia Valenciana del Turisme (www.comunitatvalenciana.com) 
 【写真】 Ninotをバランスよく組み合わせて大きなファジャが造られます。写真のように、中には100以上ものNinotが組み合わされたものもあります。

前にも書いたとおり、ファッジャは木材、厚紙など燃やすことのできる素材から出来ています。どうやって複雑な人形の形を作るのか、そしてどうやって支えられているのか不思議ですよね。どうやら日本の張子人形の原理がヒントになるようです。まずは鋳型となるもの石膏からつくり、そこにぺたぺたと紙を張っていき、乾燥した後に鋳型から張り子部分を取り除くのです。ですので表情豊かなFallaを作るには鋳型作りにおける職人の技が不可欠なのです。
最近ではポリエステルやポリエチレンといった軽くてかつ耐久性のある化学素材が使われるようになり、ファッジャは巨大化、多様化、多色化の一途をたどっています。
 Fotos cedidas por Agencia Valenciana del Turisme (www.comunitatvalenciana.com) 
祭りの最大の見ものは何と言っても最終日19日の夜に行われるクレマ(Cremá)です。コンクールで一等を取った人形を除きすべての人形が火をつけて焼かれます。夜10時頃に小さな人形に火がつけられ、街が炎の赤色と立ち込める煙の灰色で埋め尽くされます。0時30分にコンクールで2位をとった人形が焼かれ、最後に市庁舎前の広場に置かれたバレンシア市作成の大きな人形が焼かれます。祭りは終にクライマックスを迎えます。中には120,000ユーロ(約1300万円)以上の大金!をかけて作られた人形もあり、それらが惜しげもなく焼き払われる様子はテレビでヨーロッパの多くの都市に放映されます。

百聞は一見にしかず、バレンシアの火祭りを見にスペインを訪れてはいかがでしょうか?


★    バレンシアへの行き方
マドリッドから高速鉄道AVEで約1時間40分~50分

★火祭り博物館 (Museo Fallero)
住所:  Plaza del Parque Monteolivete, 4
TEL: +34-96-3525-478
入場料:  大人2ユーロ。12歳未満の子供、学生1ユーロ
開館時間: 月曜休館
火曜~土曜 10時~14時、16時半~20時半
日曜、祝祭日 10時~15時


2011年2月14日月曜日

春を迎えるお祭り・マースレニッツァ/スーズダリの縁日を訪ねて

ロシアにキリスト教が伝来したのが10世紀末といわれていますが、その前の時代からロシアには土着の宗教があり、色々な伝統的行事が生まれ、今でも引き継がれています。

そのひとつが、キリスト教伝来後もそのまま引き継がれた「マースレニッツァ」というお祭りです。通常2月下旬~3月初頭の1週間が「マースレニッツァ」週間として、ロシア各地で様々なお祝いの行事が催されます。(今年は2月23日~28日でした)

マースレニッツァに先立ち、スーズダリでグリャーニエと呼ばれるロシアの縁日が開かれるということで、今回はスーズダリを訪ねてみました。

縁日の広場にはステージもありました

スーズダリは、中世ロシアののどかな風景をそのまま今に伝えるといわれ、「博物館」の町とも呼ばれるモスクワ郊外の「黄金の環」を代表する町です。

真っ青な空と真っ白な雪が織り成す美しい景色を眺めながら、モスクワから車で約4時間かけて到着したスーズダリ。

町の中心部では、縁日の露店が立ち並び、広場では様々な催しものが行われていました。
広場はたくさんの人で大賑わい
屋台で見つけた愉快なマースレニッツァグッズ!

お酒を飲んだり、ちょっとした遊具で遊んだり、橇で雪の平原をかけぬけたり・・・と、雪に閉ざされ凍てつく野外で、老若男女を問わず、皆が思いの限り歌い踊り、騒ぐ姿に、ロシア人の底知れないパワーを感じました。

雪の上で竹馬ですか~?気をつけて~!

そのパワーの源は、マースレニッツァの主役「ブリヌィ」です。

ロシア語でマースラМаслоとは、バターという意味。マースレニッツァは、まさにバター祭という意味で、バターをふんだんに使ったロシア風パンケーキをこのお祭りでは、皆いっせいに食べるのです。
主役のブリヌィは屋台でも人気者

この時期は、キリスト教の復活祭前に行われる数週間の断食期間の前にあたるため、カロリーたっぷりのブリヌィでお腹を一杯にして、来るべき厳しい断食に備えるのだ、といわれています。

またブリヌィには、もうひとつの意味があります。それは「太陽」。

ブリヌィは丸い形をしているので、古来から「太陽」の象徴とされてきました。2月終わりのロシアは実際にはまだまだ寒いものの、春の足音がそろそろ聞こえてくるかなと期待をよせ始める時期。

その春の訪れは、ロシア人にとっては必ず「太陽」と共にやってくるものなのです。
春はもうすぐ!

何百年も変わることのない美しいロシアの風景を残すスーズダリ。そこで行われた、ロシア古来から伝わるマースレニッツァの縁日を訪れて、一番印象に残ったこと――それは、昔から変わっていないであろうロシア人たちの心から春を祝う笑顔でした。

スーズダリへの旅行手配は、こちらまでご連絡下さい。

春を迎えに行った人/マリー(モスクワオフィス)


*この記事はネットトラベルサービス東京支店のブログ『Privet ! ロシア』から転載いたしました。

2011年2月8日火曜日

パラッツォ・ファルネーゼ特別公開

今週は、早くも日差しが春めいて青空の広がるローマから、パラッツォ・ファルネーゼの話題をお送りします。
PALAZZO FARNESE(ファルネーゼ宮)は、観光スポットとしても有名なカンポ・ディ・フィオーリのすぐ側にある盛期ルネッサンスの建築物です。後にローマ教皇パウルス3世となったアレッサンドロ・ファルネーゼの命で建てられ、3階部分のコーニスと中庭のデザインをミケランジェロが手がけたことでも知られています。現在はイタリアにおけるフランス大使館として利用されており、普段は一般公開されていないのですが、昨年12月から今年の427日まで建物の内部とファルネーゼ家のコレクションなどが特別公開されています。

入り口はパラッツォ裏手のGiulia通り。私が行った2月最後の日曜日は、予約なしの列に並び15分ほどで入館することができましたが、入場制限があるため、スケジュールがタイトな方は予約をお勧めします(混雑状況は日にちと時間により異なります)。



残念ながら館内の写真撮影は一切禁止されているため、内部の様子をお見せできないのですが、必見はLA GALLERIA DEI CARRACCI の天井画と、普段はフランス大使のオフィスとして利用されているSALA DEI FASTI FARNESIANI。音楽会に使用されていたというLA GALLERIA DEI CARRACCIは足を踏み入れた後、ぽか~んと口を開けたまま見上げ続けてしましそうな程圧巻、SALA DEI FASTI FARNESIANIは四方の壁一面に描かれた絵と現在利用されている現代家具が混在しているところが不思議な雰囲気をかもし出していました。ちなみにこの大使のオフィスは土日のみの公開となるため、こちらをご覧になりたい方はご注意ください。
 

普段は足を踏み入れることができない館内と貴重なルネッサンス期のコレクションを観ることができるパラッツォ・ファルネーゼ、427日まで公開されているので、この期間にローマ旅行を計画されている方は、ちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
そして見学のあと、カンポ・ディ・フィオーリ界隈のカフェでちょっと一休みというのも、お勧めです。


PALAZZO FARNESE
ADDRESS:VIA GIULIA 186 ROME
開館時間
月・水:9.0019.00  木~日:9.0021.00  火曜休館


予約
Tel:06.32810 (月~金:9.00-18.00  土:9.00-13.00)

入場料
平日:12ユーロ  土・日:15ユー
ロ 予約手数料:1.50ユーロ

2011年2月1日火曜日

新しくなったホルメンコーレンジャンプ台

2月23日からいよいよホルメンコーレン地区でスキーの世界選手権が始まるオスロからです。
数年による取り壊し工事の後昨年春に斬新なデザインで新たにオープンしたホルメンコーレンジャンプ台に
先日初めて足を運びました。約1000トンの鉄で出来ているとは思えない程の軽やかなデザイン。
ジャンプ競技はもともとは相撲と同じで男性のみのスポーツ。その世界では珍しく女性ジャンパーも存在し、オープニングの時には女性ジャンパーを飛ばすべきだと、世界初めての女性ジャンパー Anette Sagenが飛びましたが、実はそれより一足先に男性ジャンパーが試験で飛んでいたという事実が
発覚し国中のスキャンダルとなりました。男女平等を重んじるノルウェーの女性の恨みは怖い!

             ジャンプ台とスキー博物館の入り口




               ジャンプ台からの眺め
           (天気がよい時にはオスロ市内を遠くに見ることができます。)



         このスキージャンプ台の中はエレベーターがあり約数分で上り降りができます。



スキージャンプ台の麓にはノルウェーならではのスキーミュージアムというものもあり、ここではノルウェー人とスキーの関係、そして数百年前のスキーからオリンピック選手が実際に使用していたスキーを見ることができます。 

             ノルウェー人はスキー板を着けて生まれてきたという程上手
             シーズンになると子供が楽しんですべっている姿をよく見かけます。                           
オスロにいらっしゃった時には是非ホルメンコーレンに足を伸ばしてみてください。
  
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